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沖縄に鉄道があった?与那原に残る「軽便鉄道(ケービン)」の歴史と鉄道跡に触れる

沖縄に鉄道があった?与那原に残る「軽便鉄道(ケービン)」の歴史と鉄道跡に触れる

軽便与那原駅舎

沖縄を走っていた「軽便鉄道(ケービン)」

戦前の沖縄には、「軽便(ケービン)」と呼ばれた、ひと回り小さいながらも立派な『沖縄県鉄道』が走っていました。

路線は、那覇駅~与那原駅を結ぶ与那原線、那覇駅~嘉手納駅までの嘉手納線、那覇駅~糸満駅までの糸満線の3路線で運行していました。

この軽便鉄道の導入によって、大量の人と物資の輸送が可能となり、町の発展に大きく貢献しました。

軽便鉄道の歴史
軽便鉄道の歴史

しかし沖縄戦により、米軍の攻撃で設備は破壊され、嘉手納線は1945年3月23日頃、与那原線と糸満線は3月末頃を最後に運行を終え、姿を消しました。

営業期間は1914年から1945年までの31年間でした。

車社会である現代の沖縄からは、かつて鉄道が走っていたことを想像するのは難しいかもしれません。しかし戦争で破壊され消えた鉄道の「痕跡」は、今も大切に保存されています。

軽便鉄道開通100周年と駅舎の復元

木造駅舎が多かった当時の鉄道駅の中で、与那原駅は珍しいコンクリート造りの駅舎でした。

この駅舎は戦争による破壊にもわずかに耐え、形を残しました。その後の復興の中で建物は補修されながら、消防署や町役場、農協などとして利用され、地域の生活の中に溶け込んでいきました。

2013年、軽便鉄道の開通100周年を目前に、駅舎跡地にあった農協の移転が決まりました。

これをきっかけに与那原町では駅舎の復元事業が始まりました。

歴史・文化・建築の専門家が協力し、当時の写真資料や地域の年配の方々への聞き取り調査を行い、失われた駅舎の姿を再現していきました。

与那原コンクリート駅舎

軽便与那原駅舎展示資料館

現在は、2014年夏に復元された「軽便与那原駅舎」を訪れることができます。
軽便与那原駅舎は、沖縄の近代交通の歴史を紹介する展示資料館として公開されています。

館内には当時の写真や資料、路線図、鉄道部品などが展示されており、軽便鉄道の歴史をわかりやすく知ることができます。与那原駅周辺の町並みを再現したジオラマなどもあり、戦前の与那原のにぎわいを感じることができます。

また、戦前の与那原駅や町の様子をVR(バーチャルリアリティ)で体験できる「軽便与那原駅舎VR」も用意されています。残された写真や資料をもとに再現された町並みを通して、今は見ることのできない軽便鉄道の風景を臨場感をもって楽しむことができます。

軽便与那原駅舎展示資料館については、こちらもご覧ください

復元された「軽便与那原駅舎」

施設情報

軽便与那原駅舎展示資料館

所在地: 与那原町字与那原3148-1
営業時間: 10:00~18:00
定休日:火曜、12月29日~1月3日

詳しくはスポット情報をご覧ください